わさびは学名ワサビ・ジャポニカと言われるように、もともとは日本だけに自生していた植物です。
日本が台湾を統治していた頃、わさびの苗を台湾の阿里山で栽培したところ、水、土、気候が非常に適していることがわかり、それ以来本格的な栽培事業が始まりました。現在、1500m以上の高地には、烏龍茶畑とワサビ棚が延々と広がっています。
日本では戦後、大きさと辛味を強調した促成栽培の品種「ダルマ種」に改良され今日に至っていますが、阿里山では、頑なに日本古来の原種「真妻種」を作り続けています。促成ではなくじっくりと育てるため、身が詰まり木目が細かいのが特徴で、辛さだけではない爽やかで甘い風味は、ワサビが野菜であることを改めて教えてくれます。 |